昨年度よりの継続事業として、昭和五十八年三月二十六日より三十日までの間、春日大社社務所に於いて、同社所蔵史料の調査・撮影を実施した。今年度より大社書庫架蔵の日記部について、整理番号に従って調査を行った。その目録は以下に掲げる通りである。なお昨年度と同様奈良在住永島福太郎氏には御配慮を賜った。
春日神社記録（第八 日記部書庫）目録
（日／一） 若宮神主中臣祐資記（仮題） 一冊
江戸中期成立 袋綴 楮紙 全四十丁 縦二九・四糎横二三・七糎 （表紙）「表紙ニ廿一建治三年恒例臨時御此下不見若宮神／主中臣祐資公之記、正本在彼家蔵／中臣連祐用書写／六十三歳」、（文首）「建治三年正月御神事、押紙ニ、自去年八月廿四日移殿安座、／」、（文尾）「十二月晦日夜御供如例、祐司・祐良一人参勤／此所ニ書判在之」、（奥書）「右記一冊者、若宮神主中臣祐資公之自筆也、正月四日／興福寺炎上之節、自彼家取出次而令書写畢、草／字之処、偏画等不分明所々数字在之、悉加不分明之／字、其外僻字等数多有之、少々改書之、誠後世之亀／鑑也、本書之奥ニ紙数四拾六枚之由書之、雖然今所考／表紙共四拾六枚在之、十一月十二日之間、弐枚失墜歟、可／惜々々、今墨付書三拾八枚者也／享保二丁酉歳二月廿三日 権預正四位下中臣祐用（花押）／春秋六十三歳」、（裏表紙紙背）「一嘉暦二年三月十二日／右之通六个度之例御書付ニ有之、是ハ中綱・中間之記ニ有之而、此度出之云々／又一説ニハ大乗院御門跡之御記ニ有之トモ云々、今度炎上ニ付、御寺務／此中 禁裏 院中〓内々御使下向にて、先例等御尋有之云々／右之外、寛元年中ニ炎上之由、旧記ニ有之様ニ覚畢、此度不及沙汰者也、」、本書原本ハ千鳥家ニ原蔵サル、原本ニ付サレタル目次・合点等、本書ニハ無シ、
（日／二） 徳治三年神木入洛日記（仮題） 一巻
鎌倉後期成立 前欠 巻子装 楮交斐紙 四十八紙貼続 縦二九・九糎横 方形朱印「春日／社印」 紙背アリ 原軸アリ 破損甚ダシ （文首）「右、不被衆議以前、毎日於中臣氏人者、雖有参勤／」、（文尾）「由兼自衆徒申入 長者之間、以使聴悉 被相触畢／徳治三年戊申七月 日記之／神宮預従五位下中臣連延親」 徳治三年三月ヨリ七月ニ至ル記、
（日／二副） 徳治三年神木入洛日記（仮題） 一冊
大正期成立 綴葉装 原稿用箋 全七十四紙 縦二六・〇糎 横一八・〇糎 インク書朱校正（表紙）「原本春日神社蔵／徳治三年自三月至七月／日誌大正十五年五月写」、本冊ハ（日／２）ノ写シ、
（日／三） 応永廿四年之記（外題）
室町前期成立 前後欠 巻子装 楮紙 三十紙貼続 縦二九・七糎横 軸ナシ（後補表紙）「応永廿四年之記墨付四十八丁」、（文首）「家久御幣備進、祐資毎旬逐次末座社司次ナリ白杖以下、次北郷神人／」、（文尾）「由評定候也、恐々謹言／後五月廿七日 六方衆上／両惣官御中／若宮神主殿」
（日／四） 嘉吉二年壬戌祐時卿御記（外題） 一冊
室町中期成立 袋綴 楮紙 全五十六丁 縦二七・四糎 横二二・六糎 原表紙・第一丁ヲ闕ク、後補表紙二葉ヲ付ス、（後補表紙）「嘉吉二年壬戌祐時卿御記／大東家記」、（後補表紙）「正月六日藤満御前ニ乱入之事 同五月廿日［ ］／同九日中臣氏人評定事／正月廿一日新大般若会廻文事／小五月会事／十月五日大会人夫伝馬事、自正預廻文事／嘉吉二年壬戌祐時卿御記四季分／権預［ ］」、（表紙裏）「長者殿下二条殿／左大臣／」、（文首）「二帖縁白坂東表ハマニアイ豊田庄進也、」、（文屋）「沙汰候者、以此旨可有御披露候、御集会［ ］／」
（日／五） 御生飯相論日記（外題） 一冊
江戸中期成立 袋綴 楮紙 全十三丁 縦二三・九糎 横一七・〇糎 （表紙）「御生飯相論日記／北郷座中」、（文首）「惣社祢宜相論事／一宝徳四年壬申七月朔日御神供時」、（文尾）「被成候者也／北郷座中（黒印）／享徳元年壬申九月廿三日」、（奥書）「右者北郷座中旧記之写ニ御座候、以上／宝暦二壬申年十月十五日三方蔵外様役福井右京／中垣右膳へ相渡し差上候也／御寺務大乗院御門跡様江 御取次野村内記殿長坂文蕃殿」
（日／六） 寛正五年社記（外題） 一冊
大正期成立 綴葉装 原稿用箋 全二百三十紙 （表紙）「寛正五年社記／大正十五年二月写」、（第一紙）「大東文庫／寛正五年甲申四季社記」、（文首）「寛正五年甲申日記目録／正月分／元日以下御施御供御神事依閉門音楽無之、［ ］御神事／」 、（文尾）「申子細于無沙汰／。（異筆）／「墨付百弐拾枚 社家大東家伝来」／（異筆）「権預祐誠判」」
（日／七） 文正元年御神事記（仮題） 一冊
室町中期成立 前欠 袋綴 楮紙 全十一丁 縦二七・三糎 横二一・七糎 原表紙ナシ 第一紙端ニ丁附「廿七」トアリ、（文首）「文正元年閏二月廿七日頭兼天文博士安倍朝臣有祐／一御祈祷事、以前既致其沙汰上者、不及結番者也」、（文尾）「城内ヲアケテ追出也、」
（日／八） 文明十七暦乙巳御神事引附（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全六十丁 縦二七・八糎 横一八・九糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、裏打ヲ施ス、（後補表紙）「文明十七暦乙巳御神事引附／新預中臣連祐辰」、（原表紙）「両堂方［ ］／［ ］文明十七暦乙巳御神事引附／新預中臣連祐辰」、（文首）「文明十七年乙巳正月一日御神事如例、四海静謐／」、（文尾）「円鏡五六〓給之／文明十七年乙巳十二月晦日／中臣祐辰」、
（日／九） 明応六年祐辰之日記（外題） 一冊
室町後期成立 前後欠 袋綴 楮紙 全四十七丁 縦二五・九糎横一八・二糎 原表紙ナシ 裏打ヲ施ス、（後補表紙）「明応六年祐辰之日記」、（文首）「中臣氏人／散位祐園 散位延家 散位祐恩 散位祐称／」、（文尾）「者彼神主備進之、仍正預神供不及備進退出也、」、明応六年正月ヨリ十二月ニ至ル記、
（日／一〇） 明応十年辛酉正月一日已来記（内題） 一巻
室町後期成立 続紙 楮紙 全五十紙貼続 縦二六・五糎横 紙背文書アリ 料紙法量区々、（文首）「天下安全、寺社繁栄、祠宮歓娯／珍重々々／一元日御強神供一前松林院殿ヘ進之／」、（文尾）「下行也／此段神［ ］」
（日／一一） 社頭諸日記（外題） 一冊
室町後記成立 袋綴 全三十一丁 縦二五・〇糎 横二〇・五糎 全丁紙背アリ、原表紙渋引、第一紙ニ目録アリ、（原表紙）「明応八年九月廿五日ヨリ／社頭諸日記己未庚申辛酉 三ケ年／新預祐園之」、（第一紙表）「一（第一）長者宣申沙汰事 一（ニ）正預殿江長者宣披露 事」、（文尾）「一明応九庚己申未 九月廿二日祐松死去畢／」、（文尾）「此四个条ハ辰市祐識自筆日記ヲ／写取者也」、明応八・九・十年ノ記、
（日／一二） 文亀元年神事神記（仮題） 一巻
室町後期成立 前後欠 続紙 全五十一紙貼続 縦二一・七糎横 料紙法量区々（端裏）「文亀（二一六七）／元年五月より」、（文首）「［ ］各御祈祷［ ］／」、（文尾）「入者也、則大行事［ ］／」
（日／一三） 文亀元年神事記（仮題） 一〇
大正期成立 綴葉装 原稿用箋 全百二十五丁 （表紙）「大正十五年八月初／文亀 自元年五月至二年 御神事記写」、（文首）「一五日御節供御神事如例 日並夕朝 自妙徳院 四種 五六 西殿庄代 四種 九十給之」、（文尾）「京都ヨリノ御奉書如此候也、」、本書ハ（日／一二）・（日／一三）ノ写シ、文亀元年五月ヨリ同二年 十一月廿一日ニ至ル記、
一巻
（日／一四） 文亀二年御神事之記（外題） 一巻
室町後期成立 前欠 続紙 楮紙 全六十八紙貼続 縦二二・三糎横 紙背アリ、首部若干欠、後補表紙ヲ付ス、（端裏）「文亀二年御神事之記」、（文首）「□〔文〕亀二年壬戌正月一日天下太平国土安全／」、（文尾）「春日社両惣官御中京都ヨリノ御奉書如此也、」、
（日／一五） 辰市八幡祭礼頭役日記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全八丁 縦二一・〇糎 横一三・〇糎 （原表紙）「永正二年乙丑八月廿四日／辰市八幡宮祭礼頭役日記／執行正預祐弥」、（文首）「永正二年乙丑八月廿五日辰市八幡宮祭／頭役事、七月ノ此ヨリ当年可有沙汰由／」、（文尾）「六文サケ一コン［ ］ハ舛ノ［ ］、」、紙背アリ、
（日／一六） 永正七年之記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全三十三丁 縦二五・一糎 横一九・四糎 前欠 原表紙ナシ、後補表紙 紙背アリ、 （表紙）「富田家蔵／永正七年之記／（付箋）『戌亥権預祐維改今西』、（文首）「大柳生 神戸 名主 神主 河原庄名主正預 御幣散米 延春春光音楽如例／」、（文尾）「同番舞也」、ムレ・ヨゴレ甚ダシ、
（日／一七） 永正八年祐園社頭雑々記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全十四丁 縦二六・六糎 横二二・二糎 本紙共紙表紙ニ後補表紙ヲ付ス、紙背文書アリ、（後補表紙）「永正八年祐園社頭雑々記／辰市権預祐智（花押）、（原表紙）「永正八年辛未七月已来／正預職神主兼帯京都大和国兵乱事／公私雑々記／十二月春日祭御廉役十〓社司幼少之間、九〓社司令助役事／中臣連祐園（花押）、（文首）「永正八年辛未社頭雑々記／七月大／一朔日旬神事如例在音楽之、日並朝／」、（文尾）「一廿八日後日之猿楽在之、四座立 相也、」
（日／一八） 永正十四年古記抜書（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全七丁 縦二五・一糎 横一七・九糎 （原表紙）「（異筆）『永正十四年』／古記抜書」、（文首）「永正十四年四月十七日学侶集会評定曰／一往古来当社御神供五節会以下備進、其外諸神事之／」、（文尾）「一大宮殿楼門下橋ヨリ二鳥居マテ九拾間、壱町半藤鳥居道也、」、本冊ハ永正年中神人所役緩怠相論ニカカワル引付ト、正中二年若宮神主祐臣記ノ抜書ナリ、
（日／一九） 永正十四年日記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全三十四丁 縦二五・二糎 横一九・四糎 前欠 原表紙ナシ 後補表紙二葉、紙背アリ（後補表紙一）「永正十四年日記／権預祐恩記」、（後補表紙二）「永正十四年日記権預祐恩記辰巳」、（文首）「大卅日元日夜本社中社少社燭明事、自神主方下行／」、（文首）「［ ］支配事シテ［ ］」、最終丁破損甚ダシ、永正十四年四月ヨリ十一月ニ至ル記、
（日／二〇） 諸神供調進下行日記（仮題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全十一丁 縦二四・九糎 横一五・八糎 紙背文書アリ原表紙アルモ外題ナシ、後補表紙ヲ付ス、（後補表紙）「永正十五年戊寅正月大一日以来／諸神供調進下行事／辰市祐次記」、（原表紙）「永正十五年戊寅雑掌神人豊春／所役之事／小御供方歳末タワラ炭一荷之処、片荷／進之、自前々内々令問答之処、無沙汰之也、／自余之御供方歳末等同任先規可運上之由／加下知了／（付箋）『祐次記辰市』」、（文首）「永正十五年戊寅正月大一日以来諸神供／調進下行事／一元日御強御供調進之、施主本宥房／名主得分十疋在之／一下行事／」、（文尾）「一十二月廿三日正月ノ御供米且参斗下行了、」
（日／二一） 永正十五年記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全七十一丁 縦二九・一糎 横一八・五糎 前後欠、原表紙ナシ、紙背文書・具注暦アリ、（後補表紙）「永正十五年記／（付箋）『戌亥権預祐維今西』」、（第一丁）「一正月一日以来諸御供支配事 一三十日越昇寺ノ御供闕怠事」、第一二丁目次、（文首）「南郷一春盛 二春詮 三春助四安秋 五春都 六春高／北郷一包国 二利貞 三末久四興守 五守遠 六重信／」、神殿守 （文尾）「不事行候間、夕方社司集会ヲ可相成者也、」、永正十五年正月元日ヨリ十二月晦日ニ至ル記、
（日／二二） 旧記抜書（外題） 一冊
江戸前期成立 袋綴 楮紙 全二十三丁 縦二四・一糎 横一七・二糎 （原表紙）「旧記ヌキ書」、（文首）「永正十五年 中臣祐園記ニ／一於神主館事書沙汰之、則安文加判了／」、（文尾）「慶長三年十月吉日 社家衆等上」、中臣祐園記（永正十五年記・大永六年記）、中臣祐弥記（永正三年記・永正十五年記）、中臣祐維記（永正十七年記）、中臣祐園記（永正十三年記・天文三年記）、中臣祐時記（永享七年記）、中臣祐範記（慶長三年記・慶長十八年記・元和四年記・元和六年記）ノ抜書、
（日／二三） 永正十八年辛巳正月一日以来御神事日記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全七十九丁 縦二九・二糎 横一九・一糎 紙背文書アリ、（後補表紙）「永正十八年中臣連祐維自筆之日記／祐維六世之後中臣祐舎修整之」、（原表紙）「永正十八年辛丑正月一日以来御神事日記／従五位上中臣連祐維（花押）」、（表紙）「両惣官 師和延俊 権官 一家統 二祐辰 三時殖 四祐維 五祐園 六祐恩 七祐次 八祐称 九祐資 十延有／若宮神主祐智／」、（文首）「永正十八年辛巳正月以来御神事引付／天下太平国土安隠四海静謐家門繁昌珍重／」、（文尾）「大永元年辛巳十二月晦日祐維（花押）／一当年供目代事／永正十七庚巳〔辰〕十一月以来北竹林院良憲房永正十八辛巳三月以来慈明房 同永正十八辛巳七月以来懃勝房以上三人／（異筆）『右永正十八年祐維自筆之日記墨附七十六丁（黒印）』」、（修補銘）「右一冊者、永正十八年中臣連祐維自筆之／日記也、所書之日記数冊雖有之、悉不能無破損／故、予手加修整者也、子々孫々永伝而可致／家蔵而已／寛文十二年壬子三月廿二日 神宮預正五位下中臣祐舎（花押）／但十月廿八日勅許従四位下、」
（日／二四） 大永四年甲申正月以来御神事日記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全五十七丁 縦二九・二糎 横一九・二糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、裏打ヲ施ス、（後補表紙）「大永四年中臣連祐維記／祐維六世之後中臣連祐舎修整之」、（原表紙）「大永四年甲申正月以来御神事日記／従五位上中臣連祐維（花押）」、（文首）「大永四年甲申正月一日以来御神事引附／天下泰平国土安全四海静謐家門家内／」、第二三四丁ニ目次、（文尾）「祐庭以下五人同道参籠也／大永四年甲申十二月卅日祐維（花押）」
（日／二五） 大永六年丙戌正月一日以来御神事日記（内題） 一冊
室町後期成立 袋綴 斐交楮紙 全八十丁 縦二八・七糎横一八・四糎 原表紙ナシ、（後補表紙）「権預正五位下中臣祐維記／大永六年御神事日記」、「第一丁年始方御供支配、第二〜六丁目次」、（文首）「大永六年丙戌正月一日以来御神事日記」、（文尾）「大永六年丙戌十二月廿九日祐維」、（裏表紙）「墨附六拾壱丁半」、朱筆アリ、
（日／二六） 大永八年戊子正月一日御神事日記（内題） 一巻
室町後期成立 続紙 楮紙 全七十六紙貼続 縦二〇・六糎 横 （端裏）「大永八年戊子神事日記／（享禄元）二一八八」、（文首）「一大晦日鍛冶歳末カワ輪火（一）箸弐セン宛両惣官ヘ進上之処／」、（文尾）「供目代御房／逐而三六［ ］」、紙背文書アリ、
（日／二七甲） 享禄三年庚寅正月一日以来御神事日記（内題） 一冊
室町後期成立 袋綴 斐交楮紙 全二十三丁 縦二八・三糎 横一八・一糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、（後補表紙）「享禄三年記／故正預祐維記録表紙破損之間加修覆者也／正四位下正預中臣祐父（花押）」、（原表紙）「享禄三年庚寅正月以来御神事日記／正五位下正預祐維（花押）」、第三四丁ニ目録、（文首）「享禄三年庚寅正月一日以来御神事日記／」、（文尾）「十月廿九日 下〓分衆等／両惣官御中／若宮神主殿」、
（日／二七乙） 享禄四年辛卯正月一日以来御神事日記（内題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全六十丁 縦二八・六糎 横一九・一糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、裏打スミ、（後補表紙）「享禄四年中臣連祐維記／祐維六世後胤中臣連祐舎修整之」第二丁ニ年始方御供支配、（文首）「享禄四年辛卯正月一日以来御神事日記／」、（文尾）「社中ヘ侘事之間、社中ニ令承伏了、」
（日／二八） 天文二年癸巳正月一日以来御神事已下日記（内題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全六十八丁 縦二九・一糎 横一九・三糎 紙背文書（天文二年三月十七日請取状等）アリ、朱点アリ、原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、（後補表紙）「天文二年中臣祐維記／祐維六世之後中臣連祐舎修整之」、（原表紙）「天文二年癸巳正月一日以来御神事日記／従四位下［ ］〔正預〕祐維（花押）」、第二丁年始方神供支配、第三四丁目録、（文首）「天文二年癸巳正月一日以来御神事已下日記／」、（文尾）「上座方死去之処、祝師ヲ被相遂之、世間沙汰ニ／」、
（日／二九） 社頭日記雑々（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全三十九丁 縦二一・五糎 横一四・〇糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、（後補表紙）「天文五丙申年之記／加任預祐金記／新預中臣祐雅」、（原表紙）「天文五年正月以来／社頭日記雑々／中臣連祐金（春秋廿七歳）」、（文首）「天文五年丙申正月一日御神事如例／」、（文尾）「ヲシラス、トノハラ、中務」、
（日／三〇） 天文十二年癸卯正月一日以来御神事記（内題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全二十三丁 縦二一・三糎 横一四・一糎 原表紙アルモ外題ナシ、後補表紙ヲ付ス、紙背文書アリ、（後補表紙）「天文十二癸卯年之記」、（表紙裏、付箋）「正預東地井祐父日記断片／」、（文首）「天文十二年癸卯正月一日以来御神事記／元日天晴天下静謐寺社繁昌家門繁昌／」、（文尾）「一中臣氏人祐庭 祐父 延能 祐岩延安 祐海 延清」
（日／三一） 天文十三年社記（仮題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全十四丁 縦二五・三糎 横二〇・一糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、紙背アリ、裏打ヲ施ス、朱筆丁付アリ、（後補表紙）「天文十三年甲辰正月／社記ヒルノ血ノ事／従三位中臣祐礒卿記／新預中臣祐雅」、（表紙）「天文十三年甲辰正月一日／社記ヒルノ血之事／祐磯」、表紙裏ニ旬日節供料所ヲ書ス、（文首）「天文十三年甲辰正月一日御神事如例／一御旅御供二个度参之、音楽在之、辰尅」、（文尾）「同廿一日旬神事如例、旬日竝音楽有之」、天文十三年正月ヨリ九月廿一日ニ至ル記、後欠ナルカ、
（日／三二） 天文十三年甲辰正月一日以来御神事記（内題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全十二丁 縦二一・三糎 横一二・九糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、裏打スミ、（後補表紙）「天文十三年甲辰之記／加任預祐金記／新預祐雅」、（原表紙）「天文十三年甲辰正月一日以来御神事記／正五位下加任預祐金」、（文首）「天文十三年甲辰正月一日以来御神事記／天下太平国土安全四海静謐家門」、（文尾）「両社ニテ社司氏人沓役神人直之、イケ、同直之」
（日／三三） 天文十五年春日社記（仮題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全三十七丁 縦二七・六糎 横一七・七糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、丁付アリ、裏打スミ、（後補表紙）「天文十五年之記／権預中臣祐磯記／新預祐雅」、（原表紙）「天文十五年丙午正月吉日／春日社記／権預中臣連祐礒（花押）、（文首）「天文十五年丙午正月一日乙丑御神事如例／辰尅御強御供弐度音楽在之」、（文尾）「後会ニ不罷出候、若宮祭礼以後礼ニ参［ ］」、紙背状ハ裏打紙ナルカ、
（日／三四） 公事銭到来日記（仮題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全二十丁 縦二四・四糎 横二〇・五糎 原表紙アルモ外題ナシ、紙背アリ、（文首）「南郷方調月十一日分旬御供菜銭之内／参百文宛仮出納方ヨリ到来事／」、「二月十一日分三百文 出納代喜大郎定」、天文十五年ヨリ永禄十年ニ至ル記、
（日／三五） 天文十六年之記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全四十七丁 縦二七・三糎 横一七・二糎 原表紙ナシ、（後補表紙）「天文十六年之記／権預中臣祐磯記／新預中臣祐雅」、（文首）「天文十六年丁未正月一日御神事如例／」、（文尾）「［ ］主ヘ被申送之」、後欠カ、
（日／三六） 天文十八年己酉御神事記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全五十五丁 縦二六・九糎 横一七・六糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、（後補表紙）「天文十八年之記／権預中臣祐磯記／新預中臣祐雅」、（原表紙）「天文十八年己酉御神事記／権預中臣連祐磯（花押）」、（文首）「天文十八年己酉正月一日御神事如例、天下静謐／」、（文尾）「卅日夜居御供二个度備進之、当番延安代延時（延時）（衣冠）／正預代祐磯衣冠神主代家種浄衣」、
（日／三七） 天文十八年正月一日以来御神事日記（内題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全七十一丁 縦二一・一糎 横一三・二糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、裏打・修補スミ、（後補表紙）「天文十八年之記／加任預祐金記／新預中臣祐雅」、（原表紙一）「天文十八年正月以来／社頭記／加任預祐金（花押）」、（原表紙二）「天文十八年正月以来／移殿社頭記其外雑々」、（文首）「天文十八年正月一日以来御神事已下日記／」、（文尾）「見参社同前／両氏人同前」、同年正月ヨリ十二月ニ至ル記、
（日／三八） 天文十八年移殿御神事記（仮題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全二十丁 縦二一・四糎 横一三・九糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、裏打・修補スミ、（後補表紙）「移殿御神事之記／天文十九年之記／加任預中臣連祐金記／新預中臣祐雅」、（原表紙）「天文十九年庚戌正月以来／移殿御神事記／加任預中臣連祐金（花押）」、（文首）「天下太平四海静秘家（マヽ）門繁／昌珍重々々々々／一元日御強四度ニ三度備進之／」、（文尾）「見参社司前ト同／両氏々人同前」、同年正月ヨリ三月ニ至ル記、
（日／三九） 天文廿一年之記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全五十丁 縦二七・二糎 横一七・七糎 原表紙ナシ 原裏表紙存ス、紙背文書アリ、修補・裏打スミ、（後補表紙）「天文廿一年之記／権預中臣祐磯記／新預中臣祐雅」、（文首）「天文卅一年壬子正月一日御神事如例／天下太平国土安全寺社繁昌珍重々々」、（文尾）「廿九日／一夜居御供二个度参了、（正預代）祐磯・（神主代）家政・（当番）延安」、同年正月ヨリ十二月ニ至ル記、
（日／四〇） 天文廿三年甲寅恒例臨時御神事記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全六十四丁 縦二七・一糎 横一六・四糎 原表紙アルモ右半欠損、紙折ニヨル界線アリ（界幅一・九糎）紙背文書アリ、（原表紙）「天文廿三年甲寅恒例臨時御神事記／権預中臣殖栗連祐磯（花押）」、（文首）「天文廿三年甲寅正月一日御神事如例／寺社再興天下太平国土安全珍重々々」、（文尾）「次第ニ両□可□進者也」、）後欠カ、元日ヨリ十二月廿四日ニ至ル記、
（日／四一） 天文廿三年甲寅大乗院殿御先途日記（外題） 一冊
江戸前期成立 袋綴 全十一丁 縦二五・四糎 横一八・七糎 （原表紙）「天文廿三年甲寅／大乗院殿御先途日記／中臣植栗（マヽ）連祐金判」、（文尾）「天文廿二年甲寅十一月廿一日若君依／御入室外様之御外向也、先祝薗庄下司／」、（文尾）「何も申達可有由也、」、（奥書）「右一冊辰市家祐金之記、大東延種ニ令／借用写留者也、大門様ヨリ御児御所様／御社参也、先例御尋ニ付右之趣申上候次／写之者也／承応二年癸巳十一月吉日中臣祐長（花押）」、奥ニ中東時宣記天文十一年十一月廿日条、同十二年卯月廿六日条ノ抜書ヲ付ス、奥書ニ「右之記中東時康ニ令借用、則両条／写少々進之畢、」トアリ、
（日／四二） 弘治三年御神事日記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全二十九丁 縦二六・三糎 横一七・六糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、丁付ヲ付ス 補修・裏打スミ、（後補表紙）「弘治三年之記／加任預中臣祐金記 新預祐雅」（原表紙）「弘治三年丁巳正月以来御神事日記／加任預祐金（花押）」、（文首）「正月一日／［ ］（天下）太平国土安全四海静謐家門／」、（文尾）「当山木数百本大木倒ル、者也、其外屋以下破損／以外也」、同年正月ヨリ八月ニ至ル記、
（日／四三） 弘治三年丁巳之記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全七十三丁 縦二六・九糎 横一七・三糎 原表紙ナシ、紙折ニヨル界線アリ（界幅一・八糎、裏打スミ、（後補表紙）「弘治三年丁巳之記／権預中臣祐磯記／、新預祐雅」、（文首）「［ ］（弘治）三年丁巳正月一日御神事如例、天下静謐／」、（文尾）「一二御殿円鏡火焼殿ヘ下行之、御カマエ参也／（異筆）『墨付七拾五丁』」、（補修銘）「延享丁卯四年七月廿二日ニ／西形部太輔殿〓即申請者也／権預祐磯之正筆相違無之者也／新次預中臣植栗（マヽ）連祐処（花押）」
（日／四四） 永禄二年己未恒例臨時御神事記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全四十八丁 縦二六・三糎 横一七・二糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、（後補表紙）「永禄二年之記／権預中臣祐磯記／新預中臣祐雅」、（原表紙）「永禄二年己未恒例臨時御神事記／権預中臣祐磯（花押）」、（文首）「永禄二年己未正月一日御神事如例／」、（文尾）「一二御殿之円鏡者、火タキ殿ヘ下行之、御ヘツ井エ参之、」
（日／四五） 永禄三年庚申恒例臨時御神事記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全六十四丁 縦二六・二糎 横一六・四糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、切符（天文十五年十月三日）一葉紙間ニ挿入、紙折ニヨル界線アリ（界幅一八糎）、（後補表紙）「永禄三年申恒例臨時御神事記／権預中臣植栗（マヽ）連祐磯」、（原表紙）「永禄三年庚申恒例臨時御神事記／権預中臣殖栗祐磯（花押）」、（表紙裏、付箋）「一春日祭群参卯月ニ在之、不可然旨此記□／一正預職人御任料之事、享禄之勘例／此記ニ在之、并神殿守任料之事、」、（文首）「永禄三年庚申正月一日御神事如例／」、（文尾）「若宮殿ヘ者当番付延安相渡之、」、
（日／四六） 永禄四年辛酉正月以来御神事并雑記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全十四丁 縦一二七・六糎 横二三・〇糎 原表紙ヲ付ス、修補・裏打スミ、紙背アリ、（後補表紙）「平岡御影向記／中臣延相修補之」、（原表紙）「永禄四年辛酉正月以来／御神事并雑記／加任預中臣連祐金（花押）、第二丁ニ平岡影向ノ先例記アリ、第三丁ヨリ日次、（文首）「永禄四年辛酉正月／一日御強二个度音楽在之、五六マテ給之／」、（文尾）「経久・時基・師孝・師定於両社沓神人直之、」、同年正月元日ヨリ閏三月廿一日ニ至ル記、
（日／四七） 永禄五年壬戌恒例臨時御神事記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全二十八丁 縦二五・七糎 横一七・二糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、丁付アリ、修補・裏打スミ、（後補表紙）「永禄五年之記／権預中臣祐磯記／新預祐雅」、（原表紙）「永禄五年壬戌恒例臨時御神事記／権預中臣殖栗連祐磯（花押）」、（文首）「永禄五年壬戌正月一日御神事如例／」、（文尾）「其後御神供備進之、」、同年正月ヨリ十一月ニ至ル記、
（日／四八） 永禄九年之記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全七十三丁 縦二五・九糎 横一六・九糎 原表紙ナシ、後補表紙ヲ付ス、紙折界線アリ（界幅一・九糎）紙背アリ、（後補表紙）「永禄九年之記／権預祐磯」、（文首）「永禄九年丙寅正月一日御神事如例／」、（文尾）「一巳尅ヨリ大雪降也、三尺ハカリ積也／（異筆）『カミ数七十三枚』、
（日／四九） 永禄十一年戊辰正月以来社頭記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全六十丁 縦二一・七糎 横一三・五糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、（後補表紙）「永禄十一年辰正月／社頭記／従四位上加任預中臣連祐磯（金）」、（原表紙）「永禄十一年戊辰正月以来／社頭記／従四位上加任預中臣連祐金（花押）」、表紙裏ニ目次アリ、（文首）「永禄十一天下太平国土豊饒家門繁昌珍重也／正月元日（夜〓雨下）御強三个度音楽在之、一二个度／」、（文尾）「被用意由以両常住被下知者也」、
（日／五〇） 目録ニ永禄十二年恒例臨時御神事記トアルモ、出納サレズ、
（日／五一） 永禄十三年社頭日記（仮題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全五十三丁 縦二一・三糎 横一三・二糎 原表紙アリ、（表紙）「永禄十三年庚午正月吉日／社頭日記／従四位上中臣祐金（花押）」、（文首）「正月一日（天晴）／御強御神事如例／」、（文尾）「今日御節供七八給之」、同年正月元日ヨリ十二月廿一日ニ至ル記、
（日／五二） 永禄十三年庚午恒例臨時御神事記（外題） 一冊
室町後期成立 袋綴 楮紙 全四十三丁 縦二六・二糎 横一七・三糎 後欠カ 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、修補・裏付スミ、（後補表紙）「永禄十三年之記／権預中臣祐磯記／新預中臣祐雅」、（原表紙）「永禄十三年庚午恒例臨時御神事記／権預中臣連祐磯（花押）」、（文首）「永禄十三年庚午正月一日御神事如例／」、（文尾）「一来四日三嶋庄之儀、六種共一通無之由披露／」、
（日／五三） 元亀二年社頭神事日記（仮題） 一冊
桃山期成立 袋綴 楮紙 全五十一丁 縦二一・三糎 横一三・一糎 本紙原表紙、（表紙）「元亀弐年辛未正月日／社頭御神事日記／従四位上中臣連祐金（花押）」、第一二丁目録アリ、（文首）「正月／元日（雪下）御強四个度音楽在之、／見参社司装束神人申之、／」、（文尾）「祐父・延能・祐岩・祐園・祐根、」
（日／五四） 天正二年正月以来御神事日記（内題） 一冊
桃山期成立 袋綴 楮紙 全五十七丁 縦二一・三糎 横一三・八糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、裏打ヲ施ス、（後補表紙）「天正二年甲戌正月吉日／社頭日記御神事／従四位上加任預祐金」、（原表紙）「天正二年［ ］／社頭日記御［ ］／従四位上加任預祐金」之（文首）「天正二年正月以来御神事日記／天下太平国土安全寺社繁昌／珍重也／」、（文尾）「大中臣氏人師清・経久・時基・師孝・師定／時盛・時広・経晴・時家」、
（日／五五） 天正三年乙亥恒例臨時御神事記（外題） 一冊
桃山期成立 袋綴 楮紙 全七十丁 縦二七・一糎 横一七・七糎 原表紙ニ後補表紙ヲ付ス、末尾三丁紙背アリ、（後補表紙）「天正三年祐磯日記／辰市家」、（原表紙）「天正二年［ ］亥恒例臨時御神事記／執行正預中臣殖栗連祐磯（花押）」、（文首）「天正三年乙亥正月一日御神事如例、」、（文尾）「一四人衆御供米、（八合升）一人別ニ六斗ツヽ三个日間ニ入之也」、（裏表紙裏）「右墨付七拾丁」
（近衛通隆・百瀬今朝雄・千々和到・永村眞・針生邦男）
『東京大学史料編纂所報』第18号p.148
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